
皆さんこんにちは。株式会社Spirale(スピラーレ)の太田です。
さて、ここ数年は空前の売り手市場により「人手が足りない!」と採用活動に力を入れていた法人さまが多いかと思います。時間を割き、お金を払い、必死で求職者へ対応しても辞退されたり慣れた頃に辞められたり…と苦しい状況にため息もつきたくなりますよね。
しかし、そもそも採用活動は経営上発生する業務に対して必要なリソースを賄う手段でしかありません。人を採用することは目的ではないですよね。
実は今、発生する作業や必要な業務を不特定多数の人へ委託する「クラウドソーシングサービス」が話題になっています。本日はこちらについて説明いたします。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシング(英語: crowdsourcing)とは、不特定多数の人の寄与を募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスである。このプロセスは多くの場合細分化された面倒な作業の遂行や、スタートアップ企業・チャリティの資金調達のために使われる。群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語で、特定の人々に作業を委託するアウトソーシングと対比される。
クラウドソーシングは狭義では、不特定多数の人に業務を委託するという新しい雇用形態を指す。広義では、必ずしも雇用関係を必要とせず、不特定多数の人間により共同で進められるプロジェクト全般を指す場合もあり、その場合オープンストリートマップ(OSM)やreCAPTCHAなどが代表例として挙げられる。
出典:Wikipedia
上記のように、クラウドソーシングはインターネットを通して「不特定多数の個人へ」「雇用関係を必要とせずに」「細分化された業務を」委託することを指します。
実際の国内のクラウドソーシングの市場規模推移を見てみましょう。

このように毎年市場規模を伸ばしていることから、クラウドソーシングを利用する企業・法人・団体も増加傾向にあることが見て取れます。
最近、トヨタ自動車社長が「終身雇用は難しい」と発言されたことが話題になりました。正社員として年功賃金で年を重ねるごとに給与が上がり、最後まで会社に居続けられる保証がなくなってきたということです。先行き不透明な時代に差し掛かってきたことを意味しますね。
となると、法人としても固定費をなるべくかけずにかつ多くの選択肢を持ち合わせながら経営できることがベストです。したがってこのクラウドソーシングが支持されているのです。
また、発注者側のみの話ではありません。これらの先行き不透明な世相やインターネットの普及により、自らのスキルや知識を生かしネット上で副業募集をする方が増えています。よく見られるのはロゴ作成やHP作成、プログラミングなどです。
こういった個人でスキルを持ち合わせる人と、仕事を委託したい企業・組織・団体を繋げるサイトを「クラウドソーシングソーシングサイト」と呼びます。
代表的なクラウドソーシングサイト

シューマツワーカーさん発表の副業をする方向けサービス一覧表「副業系サービスカオスマップ」の右上「クラウドソーシング」をご覧ください。
クラウドサービスには大きく分けて総合型と専門型の2つがあります。総合型は文字通りジャンルや仕事内容を問わず総合的に案件があるプラットフォームです。逆に専門型はライティング、編集、デザイン、アイディアなどある分野に特化したプラットフォームを指します。
またクラウドソーシングサービスの中でも、案件数・ユーザー数ともに多く持つ二大巨頭があります。それがクラウドワークスとランサーズです。
発注者側としては「どれを利用するべき?」と迷われるかもしれませんが、まずは二大巨頭のどちらも利用してみてください。なぜならユーザ―数が多いプラットフォームであればまず発注しやすいことと、依頼する際に金額は発生せず、受発注が完了した場合に金額が発生するためリスクがないからです。利用するうちに使いやすさやユーザ―層が理解できるため、まずは利用し自社に合うものを選ぶことをお勧めします。
クラウドソーシングのメリット
固定費・費用の削減
社内で人を抱える必要がなくなるため、固定費削減につながります。また、場合によっては従来よりも単価を安く発注可能なため、費用削減にもつながります。
案件に合った選択が可能
デザイン系やコピー、アイディアの発注の場合、クライアントの業種や事業領域によってテイストを変えたいのにいつもの発注先だと同じテイストばかり上がってくることはありませんか?クラウドソーシングを利用した場合、受注者を自由に選んだりコンペ形式にしたりと自由度が高いです。そのため案件にあった選択が可能です。
実は採用活動にも有利?!
実は採用にも有利に働く場合があります。仕事の質、レスポンスの速さ、正確性など秀でた方がいらっしゃった場合お声掛けし採用に結びつくケースもあります。
クラウドソーシングのデメリット
セキュリティ
大手企業やプライバシーマークを取得済みの組織・団体においては、 機密情報や個人情報 を実態の分からない個人へ開示することにリスクが伴います。したがって依頼する際の規約や契約内容など最新の注意を払う必要があります。
質の担保
発注する際はしっかりとその人の経歴や実績、口コミを見て見極める必要があります。依頼したのに放棄された、締め切りを守らない、成果物がこちらが思っていたレベルを超えないなどという場合もありますので注意が必要です。
最後に
個の時代と呼ばれるようになって久しいですが、サービスや受発注に関してもその波が押し寄せています。クラウドワークスのHPを見ると、経産省などの政府機関をはじめ楽天、伊藤忠商事、クックパッドなど歴史がある会社から若い会社まで広く利用されているようです。利用できるサービスは積極的に検討したいですね。
さて、株式会社Spirale(スピラーレ)ではクラウドソーシングの導入にあたるご相談を受け付けております。お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。