
みなさんこんにちは。株式会社Spirale(スピラーレ)の太田です。
さて、2020年1月頃から流行しているコロナウイルスにより、総務省はテレワーク・リモートワークの推奨を発表しました。これにより各企業が対応に追われ、様々なツールや社内体制の見直しなどを図っています。
ところで、テレビやネットでこのリモートワーク・テレワークが多用されるようになり「どう違うの?」と混乱している方もいるのではないでしょうか。
今回はこの言葉の語源や意味をご紹介いたします。
リモートワーク・テレワークの違いは?
まず結論から申し上げますと、言葉の意味に大きな違いはありません。
ただし細かい語源や使われ方が異なります。以下をご覧ください。
出典:weblio辞書
【リモートワーク(英:remote work)】
語源:remoteとは英語で「遠い」「遠く離れた」「遠隔地にある」といった意味の語
つまり会社に出社せず、離れた場所(家、カフェ、シェアオフィス等)で遠隔で業務・作業を行うことを意味します。
出典:Wikipedia
【テレワーク(英: telework)】
語源:「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語
日本テレワーク協会によると、「テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」と定義されています。
リモートワークもテレワークも「会社に出社せず、時間や場所の制約を受けずに柔軟に働くこと」を意味すると上記でお分かりいただけたかと思います。
リモートワークは比較的新しい言葉?
コロナウイルスにより政府がテレワークの推奨、テレワーク導入企業への助成金を打ち出したことにより、広く一般的な公用語として改めて認識した方も多いのではないでしょうか。
しかし昨今ではエンジニア・クリエイティブ系の職種やベンチャー企業を中心に「リモートワーク」を用いる傾向にあります。私自身もテレワークという響きに少々古さを感じましたが、今回の件でネット上でもそのような声が多く聞かれました。
そこで実際リモートワーク・テレワークの検索数を「Google Trends」を利用し比較しました。
Googleが上場をした2004年時まで遡れるため、2004~2020年のおよそ16年間のグラフをご覧ください。

こちらを見ると、2004年時からテレワークの検索が多いことが見て取れます。
(※2007年1月にテレワークの検索数が急激に増加しているのは、別件が関連しているようなのでスルーします)
それに対し、リモートワークは0です。しかし、2019年頃を境にリモートワークの検索数が増加しています。
テレワークの歴史
そもそもテレワークは1970年代にロサンゼルスで生まれた言葉です。
一般社団法人日本テレワーク協会の【世界のテレワーク事情】PDFの6ページ目「テレワークの歴史」を見ても、テレワークの歴史が非常に長いことがわかりますね。

またPC・ICTの普及や東日本大震災などの未曾有の災害への対応として、このテレワークが多用されるようになったことも見て取れます。
政府やテレワーク協会がテレワークの推奨を長年推し進めていることから、言葉としてはテレワークが浸透しているようです。
ちなみにWikipediaにもリモートワークのページは存在せず、テレワークのページのみ閲覧可能です。
おわりに
結論としては
- テレワークは歴史のあるパブリックな言葉
- リモートワークは比較的最近利用されるようになった
- 意味はほぼ同じ
です。
現在ではクラウドグループウェア「Gsuite」や各種テレビ会議システム、コミュニケーションツールなど出社しなくとも業務が完結する様々なサービスが展開されています。
またシェアオフィスやコワーキングの普及で、より導入しやすくなった「リモートワーク・テレワーク」ですが、まだまだ石川県など地方においては難しい現状かと思います。
株式会社Spirale(スピラーレ)では、そのような法人さまのご相談も承っております。
お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております。