
みなさんこんにちは。株式会社Spirale(スピラーレ)の太田です。
最近、映画・映像や音楽関連の月額サービスが大変多くなってきました。映画・映像関連であればNETFLIX、Amazon prime、hulu、音楽関連であればSpotyfy、AmazonMusic、AWAなどがありますね。
テレビリモコンへ上記サービスのボタンが組み込まれるなど、生活の中でも当たり前になりつつあります。

これらのサービスの共通点は「定額の」料金を支払うことで限られた期間サービスを利用できるという点です。今回はこのビジネスモデルの総称「サブスクリプション」についてご説明いたします。
サブスクリプションとは
「サブスクリプション(英:subscription)」 とは、料金を支払うことによって、一ヶ月や一年などの一定期間サービスを使う「権利」を得られるビジネスモデルのことをいう。従来は、商品やサービスに対して対価を支払って「所有」することが主だった。「使用する権利」に対価が発生するため、サービスの提供者側は継続的な収入を得ることが可能になり、使用者側はいつでも解約可能でお得に無駄にものを増やすことない環境が実現するというメリットを得られるようになった。
出典:Weblio 辞書
上記の通り、サブスクリプションは簡単に言えば決められた金額でサービスが使い放題になるビジネスモデルです。従来の通りCDやDVD、ダウンロード等であればそのものを所有・保持しておけますが、あくまでもそのサービス内のコンテンツが利用できるという点がサブスクリプションの主な特徴です。また サブスクリプションは「サブスク」とも略されます。
このサブスクは新しいビジネスモデルのように語られることが多いですが、実は昔から存在しています。例えばスポーツジム。月に一定額を支払って会員となることで、スポーツジム内のものは一定期間利用し放題となるのが一般的かと思います。これもサブスクの一種です。ちなみに以前ご紹介したGsuiteもサブスクにあたりますね。
サブスクリプションのメリット【企業側】
企業側のサブスクのメリットは
・継続して売上を立てられる/見込める
・所有よりも価格が安いため新規顧客獲得の機会が広がる
・広がった顧客のデータを元にした分析や次のサービスへの展開が可能
です。所有を促すサービスよりも、サブスクは単価が安い場合が多いため新規でサービス利用をするハードルが低いです。
また利用してもらった場合、例えば何をよく見られているのか、何をよく利用されているのかなどのデータを従来よりも幅広く取ることが可能です。したがってそのニーズに合わせてコンテンツを量産したり、新しくコンテンツを作るなど次のサービスへの展開にも優位です。
サブスクリプションのデメリット【企業側】
次に企業側のサブスクのデメリットは
・初期から大量のコンテンツを作り一定の利用者がつくまで続ける体力が必要
・常に新しいコンテンツを作り続けないといけない
・利益が出るまでに時間がかかる
・1つ1つのコンテンツの価値が下がる可能性がある
です。
まず、初期の設備投資やコンテンツを仕入れるための費用が必要です。初期から膨大なユーザーがつくことは相当な広告費等をかけない限り難しいです。したがって、はじめの内はマイナスからスタートすることとなります。
また、一度利用いただいても退会・解約が往々にあるビジネスモデルです。飽きられないように次々新しいコンテンツを作ったり、仕入れたりする必要があります。
上記を踏まえると、初期投資をし続けることが重要であるため、利益が出るまでに時間を要することがお分かりかと思います。
最後に、ユーザーがモノを所有するビジネスモデルではないため、ある意味「使い捨て」です。したがってそのものを大切に持っておく、という概念が無くなるため、今まで唯一無二のコンテンツを所有してもらうことを大切にしていた企業がサブスクに舵を切った場合、ブランド価値が損なわれる恐れがあります。
サブスクリプションに向くビジネス
さて上記メリットとデメリットを含め、サブスクリプションに向くビジネスは何だと思いますか?
ここで重要になる考え方が「固定費モデル」なのか「変動費モデル」なのかです。企業側の仕入れるコンテンツの変動が大きい場合、収入は月額〇円など固定であるため向きません。
つまり固定費モデルの場合、サブスクに向いているということです。
事例をあげると、スポーツジムの場合はトレーニング機器や空間を初期に揃えてしまえば、月にかかる費用(仕入れ)は水道代や光熱費などほぼ一定です。したがって利用してもらえばしてもらうほど儲かる仕組みとなっています。
上記のように固定費モデルの業態の場合、サブスクリプションは向いているといえます。
逆に言えばスーパーマーケットなどモノを仕入れる変動費モデルの場合は「月額〇円で買い放題」にしてしまうと明らかに損害が大きいことが分かりますね。
ただしどのようなビジネスでも言えますが、競合がどれだけいるのか、どのタイミングで回収ができるのかなどを分析し、価格設定をする必要がありますので固定費モデルであれば成功するというわけではございませんのでご注意ください。
最後に
上記でサブスクについてご理解いただけましたか?元々あったビジネスモデルではありますが、スマホやアプリ、今後迫りくる5Gの普及とともにデジタルコンテンツのサブスク化が激増し私たちの身の回りでも当たり前になってきました。
様々なビジネスモデルやサービスを知り、自社で取り入れられるものがあればぜひ参考にいただければと思います。
また起業や新しい事業計画のご相談を弊社では受け付けております。ご相談があればお気軽にフォームよりお問い合わせください。